平成28年 弥生 Dr.長嶋の医療コラム 

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医療コラム

平成28年 弥生 Dr.長嶋の医療コラム

動脈硬化の怖さをしっかり認識してもらい、健康管理には十分注意をしましょう。

 2月に入ってから急激にインフルエンザの発症件数が増え始め、状況は変わらずに現在も続いていて新聞の紙面を賑わせていますが、皆様如何お過ごしでしょうか?
 暖かな日が続きホッとしているところに、急に真冬を思わせるような日が来たりと、めまぐるしく変わる気候温度の変化に 体調管理が大変かと思われますがお気をつけ下さい。

 今月は血管の病気、特に動脈の病気についてお話をします。
 動脈というのは、心臓の拍動によって血液が力強く流れ、体の隅々まで酸素を運ぶものです。そしてその圧力が血圧ということになります。動脈の壁や血液の性状をよく知っていただきたいと思います。

 動脈硬化とは、動脈の壁が硬くなり壁の伸縮性が悪くなった状態の事を言います。
 そうなる事で壁に血液成分などが付着しやすくなり、またその状態が血液の流れを遅くし、なお一層壁に付着物がつきやすい状態にさせます。そうした事から動脈が細くなったりつまってしまったりして、その事によってその先端にある臓器へ血液が届き難くなる状態が出てきます。そうなった事から臓器の機能が鈍くなってしまったり、最悪の場合機能しなくなってしまったりという事が起こります。
 狭心症というのは、心臓の壁に向かう冠動脈が動脈硬化により細くなって、心筋への血流が少なくなり、痛みを引き起こす病気です。
 心筋梗塞は、冠動脈が閉塞してしまう事で心筋の壊死を起こす状態を言います。
 脳梗塞という病気は、脳へ向かう動脈が閉塞してしまった状態がを言い、どの動脈がどの部位で閉塞したかによって症状が異なってきます。

 動脈は、手 ・ 足 ・ 内臓器官等々体の隅々まで行き渡っていますので、動脈が閉塞した場合にはいろいろな症状を引き起こす原因になります。手 ・ 足の脱疸とか腸管や肝 ・ 脾 ・ 腎臓の壊死などを起こす事もあります。これらの殆どが動脈硬化によって引き起こされる病気です。だから動脈硬化は怖いのです !!
 今回は まずその怖さをしっかりと認識していただき、健康管理には 充分気を付けてくださればと思います。春はもうすぐそこまできています



  • POSTED at 2016年03月14日 (月)