平成29年 水無月 Dr.長嶋の医療コラム 

サイト内検索浜松市のホームページ制作・スマートフォンサイト・高機能CMSサイト管理画面

Home > お知らせ&医療コラム > 医療コラム > 平成29年 水無月 Dr.長嶋の医療コラム

医療コラム

平成29年 水無月 Dr.長嶋の医療コラム

今回は ≪ 在宅医療 ≫ について詳しくお話したいと思います。

強い日射しが気になる今日この頃です。皆様 如何お過しでしょうか ?! 日焼け防止や熱中症対策などくれぐれも御注意下さい。

今回は ≪ 在宅医療 ≫ について考えてみましょう。
在宅医療とは、在宅介護も含めた広い範囲の在宅での医療と介護のことを考えています。
『 自宅で余生を過ごしたい』 と希望をされる方は多いのではないかと思われますが、それを実現するのは なかなか難しいというのも現実です。一緒に暮らしている周囲の方々の理解と、利用可能な制度が不十分であることが原因かと思われます。
けれども最近では介護保険制度の仕組みも整い、医療と介護の両方の制度を活用して、在宅で余生を送るということが実現出来るような条件が揃ってきましたが、それでもやっぱり難しい問題はあります。 その問題について考えてみたいと思います。
1つ目に周囲の理解が得られるかどうか。2つ目には制度をよく理解して利用出来るか否かです。
在宅医療と介護を上手に活用して、余生を自宅にてまっとうする為には、この2つの問題についてどのくらい理解をし、活用が出来ているかがポイントです 特に、周囲の理解を得るという事が一番必要なことです。 本人がいくら希望をしたとしても、周りの方々がどう考えているのかによって、生活の場を決められてしまうということも多いようです。
意識がしっかりしている場合などは、意志をつらぬけるかも知れませんが、意識がなくなったり、認知症などの場合は周囲の方々の考え方によって、本人の意思が分からなくなったり、無視をされたりすることも無い訳ではありません。
そのような状態にならない前から、周囲の方々とよく話し合っておくことが大切です。
そして、医療と介護の制度の仕組みについても 普段から知識を得ておくことが必要でしょう。 誰に相談をするのかをまず決めておきましょう。
地域包括センターなどを利用するのもいいですが、ケアマネージャーの資格をもっている方に個人的に相談をしてみるなどもあるかと思います。
いろいろな制度を知って、往診や訪問看護 ・ 介護、デイケア、デイサービス、ショートステイなどを、如何にして使いこなすかが在宅での療養を左右します。

ご自分の余生をご自宅で過ごしたいと考える方々には絶対に必要な事ですね。
どの様にして最後の時を迎えるかも含めて、かかりつけ医に相談しておくことも必要な事だと思います。
方向性が決まったら、あとは楽しく余生を送ることをお考え下さい
やりたいことをたっぷりと楽しみながら、生き生きと毎日を送ろうではありませんか それでは、お元気で ヽ(^。^)ノ



  • POSTED at 2017年06月15日 (木)