今月の担当は、リハビリテーション部 理学療法士 丸井 雄亮 です。
今月のわかば通信は、昨年度リハビリテーション部で取り組んだ 「 QOLプロジェクト 」についてご紹介いたします。
「 QOL 」とは “ Quality of Life ” の略で、「 生活の質 」「 生命の質 」「 人生の質 」などと訳されます。
世界保健機関 ( WHO ) は1994年に、QOLを 「 一個人が生活する文化や価値観のなかで、目標や期待、基準、関心に関連した、自分自身の人生の状況に対する認識 」 と定義しています。
医療 ・ 介護の分野においてQOLの維持 ・ 向上は非常に重要なテーマとされており、QOLを高めることで、患者様 ・ 利用者様一人ひとりがその人らしい生活を送り、人生の満足度や幸福感の向上につながると考えられています。
北斗わかば病院リハビリテーション部の理念は「 難病支援 ・ 在宅支援を通して、QOL向上を対象者第一で考え、想いを叶えることを目指します」 というものです。
この理念をもとに、昨年度はリハビリテーション部内で改めて 「 QOLとは何か?」 を考え直し、複数のグループに分かれて、患者様 ・ 利用者様のQOL向上につながるさまざまな取り組みとして、外出支援、アロマセラピー、患者家族会や座談会、フォトスタジオ、オンライン面会、調理支援、園芸作業 などを実施いたしました。
実施に至るまでの準備の段階では、さまざまな課題や困難もありましたが、取り組みを通して患者様 ・ 利用者様の普段の生活では見られないような真剣な表情や、心から楽しんでくださっている様子など思いがけない一面に出会うことができ、スタッフ一同 「 実施して本当に良かった」 と強く実感しています。
今後もこの活動を継続して、日々のリハビリテーションや生活支援にも積極的に取り入れ「 わかばでの生活が少しでも明るく、彩りあるものとなるように 」 力を合わせて取り組んでまいります。
- POSTED at 2025年05月28日 (水)