当院には神経難病の患者様がたくさんいらっしゃいますが、特にパーキンソン病の患者様は 薬のコントロールが大切になります。 細かく飲み方や量を変えたり、新しい薬を試したりして、 少しでも患者様がよくなることを考えています。
細かい薬の調整は本当に大変ですが、この一つ一つが患者様のために大切なことだと思い、 薬局では丁寧な調剤、配薬、指導を皆で助け合いながら行っています。
外来の患者様が院内でお薬を受け取ることができるようになってからは、入院されていた患者 様が在宅に戻られた後も、外来でフォローできるようになり、継続して病院の薬剤師が外来でも 指導することで、安心していただいています。
7月に服薬指導をしているテーブルが一つ増えました。
昨年亡くなられた前事務長の伊東さんが 『 あなたが提案した、入り口薬局前の丸いテーブル は、思ったよりよかったね。 たくさんの患者様や職員が使えるいい空間になってるし、もう1台 増やしたらどうかな? 』 と意見をくださり、私もそうしたいと考えていましたと話をしたのが昨日の ことのようです。 あれから一年たち、ようやく増やすことができました。
理事長の神経難病の患者様のための病院をつくりたいという熱い気持ち理念に惚れて、伊東 さんが一生懸命身を粉にして働いていた姿を思い出します。 最後にこの病院で働くことが出来て本当に幸せだと話されていました。 その気持ちが周りにも伝わり、当院には熱い気持ちで働いているスペシャリスト職員が各部署 にたくさんおります。 患者様のためになることならばと、治療やケアはもちろんのことレクレー ションにも全力で取り組む、わかばのみんなを本当に誇りに思っています。
開院して約1 7 年。 あの頃、3歳と6歳だった私の息子たちは成長し、今は大学生となり、社会 に出ようとしています。 そんな息子たちに、働いていることを自慢できる病院に、地域に必要とされる病院に、当院も成長してきていると私は思います。
9月には電子カルテが稼働する予定です。 院内の情報共有がより正確かつタイムリーになり ます。どんどん便利になっても、病院をつくっているのは、やはり 「 人 」 です。働いている人、一人一人が病院の顔です。
今年は暑い日が多いですね。暑い日差しに負けない熱い気持ちで、働いていきたいと思います。
診療技術部長 兼 薬剤科長 高橋 朋子
- POSTED at 2022年08月02日 (火)