平成28年 卯月 Dr.長嶋の医療コラム 

サイト内検索浜松市のホームページ制作・スマートフォンサイト・高機能CMSサイト管理画面

Home > お知らせ&医療コラム > 医療コラム > 平成28年 卯月 Dr.長嶋の医療コラム

医療コラム

平成28年 卯月 Dr.長嶋の医療コラム

すっかり春です。感染症に気を付けましょう

暖かな日が多くなりすっかり春めいて参りました皆様如何お過ごしでしょうか?!

今日は院内感染について少しお話してみたいと思います。この『院内感染』とは療養中の人達がある感染症に罹患し、周囲の人にも伝染して多数の感染者が出現し、発病してしまう事です。
感染をしても発病する人と発病しない人がいますが、新聞等で報道をされるのは、発病した人が多くなってしまった場合と思われます。インフルエンザやノロウイスルといった感染症の場合には急激に発病する事が多く、いったん発生すると大騒ぎになる事が多いのが現実です。
また療養型の施設では、もともと抵抗力がなくなっている方が多い為に、発症をすると一気に重篤な状態に陥ってしまう事も多く、お亡くなりになる可能性もある為、我々医療職にとっても要注意です。

こうした急性感染症は比較的わかり易いのですが、皮膚病や結核といった慢性的な感染症は発見されにくいという特徴があります。慢性的な感染症はいつの間にか院内で感染者が増えていく事があります。肺結核等は老人の多い療養施設等では知らぬ間に拡がっている事も少なくありません。それを予防をする為には定期的な健康診断を行う事が必要になってきます。いったん発病者が出現したら、その周囲の人達の検診を行い、陽性であれば1年は経過観察が必要となり、場合によっては定期的に投薬も行います。
皮膚疾患でも接触した人を通して感染が拡がる事がありますので、入浴の際には体の隅々まで観察する事が必要となります。

以上のように院内感染は、常日頃から余程気を付けていないと発生する危険性がありますし、お見舞にいらして下さった方からの感染の心配もありますから、手洗い消毒・うがい等、最低限の予防処置をとっていただきたいと思っております。
3月末から4月初にかけては、人の移動等によって出入りが多くなる季節でもあるので一層気をつけねばと考えています。

くれぐれもお体には気を付けていただき、華やいだ季節を堪能してください
それではまたヽ(^。^)ノ



  • POSTED at 2015年04月10日 (金)