平成28年 水無月 Dr.長嶋の医療コラム 

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医療コラム

平成28年 水無月 Dr.長嶋の医療コラム

今月はいよいよ動脈硬化の予防についてお話をします。

 今年も5月に30℃を超える真夏日を記録したかと思えば、一転して4月下旬の少し肌寒い様相になったりと、気候の安定しない日が続きます。東海地方も6月4日(土)に梅雨入りをしたとみられるとの発表がありました。平年よりは4日早く 昨年よりも1日遅い梅雨入りですが、みなさま如何お過ごしでしょうか ?!
 こういう時こそ体を動かし汗をかいて、心身ともにしっかりとリフレッシュをはかろうではありませんかヽ(^。^)ノ

 さて お待たせを致しました。今月は “ 動脈硬化の予防 ” についてです

 動脈硬化には動脈壁、特に一番内側で血液とあたる壁( 内皮細胞の壁 )と血液の性状とが大きな原因となり得ます。
 内皮細胞の壁に傷がつくとその傷に血小板が付着しやすくなり、血栓が形成され始めます。内皮細胞の壁へ 血栓が付着しない間に内膜損傷が治れば、元通りの滑らかな壁となります。
 この内膜の傷は勿論簡単には出来ません。例えば 高血圧症の場合には動脈壁の強い圧力がかかる部分に、どうしても傷が出来やすい状態にはなります。
 血管の曲がり角や枝分かれしている部位等は 最も強く血流の圧力がかかり、傷が出来やすいとされております。現実に画像診断をおこなった場合、そういった部位に血栓形成が認められます。
 高血圧症の方や激しいスポーツなどを行う方は要注意です。
 また血液成分も動脈硬化には影響を与えます。所謂血の濃い人、多血症といいますが、赤血球・血小板・ヘマトクリット値などが多い方は要注意です。
 更に食べ物によっても血液がドロドロしてくると云われています。油分が混じって血流が遅くなると、前述した内皮の傷痕へ 血小板が付着をしやすくなります。
 血液は サラサラな状態にしておくことが望ましいので、食事には充分に気を付けていただきたいと思います。
 脱水状態も血液成分を濃くする原因の一つですのでお気を付け下さい
 血液をサラサラにする食品はサプリメントとしていろいろ開発されていますが、青魚や玉葱などから簡単に摂取する事が出来ますのでしっかり食べてくださいね

 これからの季節は とくに脱水には気を付けていただきたいと思います。
 熱中症予防も兼ね、適切な水分補給とバランスの良い食事に心掛けて下さい。
 ではまた (*^。^*)



  • POSTED at 2016年06月14日 (火)