年頭にあたって
長嶋 孝昌(平成31年) 

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医療コラム

年頭にあたって
長嶋 孝昌(平成31年)

今月は寒くなると悪化する「運動器の疾患」についてお話をします。

 2018年12月3日 大安、陽光がふりそそぐ新しい待合室での診療を開始しました。
  少し 病院入口からは離れましたが、診察の順番を待ったり、会計をお待ちいただく際に、病院玄関の自動扉が開閉するたびに、冷たい空気が流れてくることはなくなり、ほっとしております。

 さて今回は寒くなると症状が悪化する運動器の疾患についてお話しましょう。
 運動器官は、大きく関節と筋肉に分かれます。上下肢の関節の痛みはいろいろな原因で起こりますが、やはり一番多いのが関節の摩耗によるものでしょう。即ち長年使ってきた関節部分の疲労などによって起ることが多く、なかなか痛みがとれないことが多いですね。このような症状をもっている方は、この寒さの厳しい季節は大変かと思われます。
 特殊な神経疾患以外の筋肉の病気がある方は、外傷性によるものが多いですね。
 寒くなるとつい、ぎゅっと体に力がはいってしまい、筋肉が収縮しやすくなって痛みが強くなったりしますので要注意です。
 このような運動器疾患をお持ちの方の冬の過ごし方についてですが、とにかく冷やさないこと、温めることを心がけて欲しいものです。
 痛み止め ( 内服薬や湿布など ) を使いながら、痛みのある個所をほっこりと温めておくことが大切です。慢性的になってしまった痛みに対しては 特に大事なことです。
 ほっこり温めること。それから 痛みがある状態でも少しずつマッサージしながら関節や筋肉を動かすことも必要です。じっとしたまま同じ姿勢をとり続けることは、百害あって一利なしです。TVを見ながらのマッサージ!または ストレッチ ❤ お掃除をしながら、体を伸ばしたり ・ 縮めたり ・ 屈伸したりと、ゆっくりでいいですから体を動かして下ください。もう少し元気な人は外へ散歩に出てみましょう (*^-^*)
 暖かくしてお家の周りを歩いてみてください。車の運転が出来る方は近くの公園迄行って、自然の中 新鮮な空気を胸一杯に取り入れながら歩いてみるのもいいのではないでしょうか ?! 勿論 暖かい服装とカイロをお忘れなく (^o^)丿
 ラジオ体操などが出来そうな方は、是非 行ってください。単純に前後屈、脇の左右上下運動、腰の屈伸などをやれたら ok!です。
 週に1 ~ 2回は行ってほしいのが、ウオーキングです。5分歩けたら次は10分、その次は15分と 徐々に時間を延ばしてください。但し 身体に負担がかかるようでは何にもなりませんので、マイペースを見つけて ・ ・ ・ ・ ・ 継続は力なりです。
 関節や筋肉には少しずつゆっくりと、ちょっとの負荷をかけながら 毎日動かすことが長持ちをさせるコツです。
 毎日少しずつをモットーにこの寒い季節を乗り切りましょう!

 本格的な寒波がいよいよ到来です!風邪などひかぬよう新年をお過ごしください。



  • POSTED at 2019年01月11日 (金)