令和2年 長月 Dr.長嶋の医療コラム 

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医療コラム

令和2年 長月 Dr.長嶋の医療コラム

今月は健康診断結果の見方についてお話をします。

 コロナ禍において、北斗わかば病院も入院患者様への面会禁止の対策を取ってまいりましたが、9月3日より県内在住のご家族様限定となりますが、解除する事が出来、ほっとしております。
 面会に際して、お願いもいくつかございますが、ご協力よろしくお願い致します。熱中症対策やコロナ対策に追われる毎日ですが、皆様 如何お過ごしでしょうか?

 さて今回は健康診断検査結果の取り扱いなどについてお話しましょう。
 毎年の健康診断検査結果が出ると、一喜一憂される方も多い事かと思います。皆様はどの検査に一番重きをおいていらっしゃいますか?きっと採血検査の結果に注目される方が多いのではないかと思います。
 健康診断検査結果を見る際には、1回の結果だけでなく数回の結果を比較し、検討をすることが大切になります。5年間連続した健康診断検査結果があれば、評価する上では有難いものです。連続した結果を見ることで、悪化傾向にあるのか、改善傾向となっているのかが分かり、それによって医師が注意をすべき傾向がはっきりするからです。ご本人もその数値によって、この状態はチョットまずいな気をつけよう!という気持ちにもなりやすいのではないでしょうか?
 再検査が必要となった場合でも、言葉の示す意味が違ってきます。少しでも悪化傾向が見られるようであれば、すぐに医療機関を受診して原因を調べる為に、その年の検査だけが悪くなっていた際には、その原因を探る為に、再検査をすることをお勧め致します。普段から 「 かかりつけ医 」 がある方は、持病が判明したら、すぐに相談が出来ますから良いですが、かかりつけ医を持っていない方の場合、医療機関の門を叩くのが面倒で長年放置してしまったり、誰に相談をすべきか迷っていると手遅れにもなりかねません。ですので思い切って再検査をして下さい。採血検査以外でも、異常判定が出た場合には、是非 二次検診を受けて下さい。検便の潜血反応が ( + ) になった人、胸部X線写真に陰影等の異常が指摘された場合、心電図異常が急に出た人、乳房のしこりなどが指摘された人、胃のバリウム検査で異常があった人などは、速やかに二次検診をして下さい!
 上記のような症状の中には重大な疾患がかくれている事もあるので、しっかりと受診をして下さい。健康診断検査結果のみかたについてお話をしてきましたが、健康診断は毎年受けることが大切です。必ずその結果について相談できる “ かかりつけ医 ” が必要です。
 
 そして普段から自分自身でも体の変化に眼を向けて下さい。 特に体重の変化には要注意です。余りにやせてしまったりひどく太ったりした場合には、かかりつけ医に相談して下さい。何らかの異常が起こっている可能性があるからです。自分の体の変化を知る重要なポイントがこの健康診断検査結果であることを認識して、毎年、健康診断を受けることをお勧めして、このお話を終わります。



  • POSTED at 2020年09月10日 (木)