令和3年 弥生 わかばコラム 

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医療コラム

令和3年 弥生 わかばコラム

今回は、看護と介護の「協働」についてのお話です

桃の節句も過ぎ、風にも日差しにも春らしさの感じられるころとなりました。卒業や入学、引っ越しなど、あわただしく過ごされている方も多いのではないでしょうか。

今月のコラムは、2階病棟師長の赤石ゆかりが担当いたします。
私は、2017年に聖隷クリストファー大学大学院に入学して看護管理学を学び、昨年卒業いたしました。研究テーマは「医療療養病床の看護職員と介護職員の協働を推進する看護師長のマネジメント」です。そこで、今回はこの場をお借りして、看護と介護の「協働」について、少しだけお話しさせていただきます。  

北斗わかば病院は、病院の機能としては「医療療養病床」に分類されます。急性期治療を終えた慢性期の疾患のある方の長期療養場所としての機能を持ちます。医療療養病床は看護職員と介護職員が同数配置されており、患者様が安心して入院生活を送るためには、看護と介護の協働が重要になります。看護と介護はそれぞれ役割や視点が異なります。看護は主に患者様の「体調の管理」を行い、介護は主に「生活の支援」を行います。

そして私は、看護と介護の協働を「看護職員と介護職員が、患者の長期療養生活を支えるという共通の目標を持って協力して共に働くこと」と定義いたしました。
北斗わかば病院に入院されている方の療養生活を支えるためには、看護と介護どちらが欠けてもいけません。

2階病棟では、先月節分のレクリエーションを行いました。病棟の介護職員であるレクリエーション委員とレクリエーション係が中心となり、仕事が終わった後や休憩中に準備をしてくれました。
当日、まずは鬼のお面を患者様に作っていただきました。そのあとは、自分で作れないような患者様も起きてきて鬼のお面をかぶり、「福は~内!鬼は~外!!」とみんなで言いながら、鬼の的に新聞紙を丸めたボールを投げました。高校球児さながらの剛速球を投げる方がいらっしゃったり、遠慮深く投げる方がいらっしゃったり、皆さんそれぞれに楽しそうでした。

患者様の体調の管理をしていないとこのようなレクリエーションには参加できませんし、患者様が楽しめるような工夫も必要です。コロナ禍でご家族と会えない日々が続いている中、少しでも患者様が楽しめるようにと、看護と介護の協働が発揮された場面でした。でも一番楽しんでいたのはスタッフかもしれません。患者様の意外な一面が見られたのは嬉しかったし、鬼のお面を気に入って、お面をつけたままリハビリに行かれた方もいたりして、ほっこりしました。

患者様が安心して、少しでも“快”と感じられる時間を過ごせるよう、看護と介護の協働を推進してまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。 



2階病棟師長 赤石ゆかり



  • POSTED at 2021年03月09日 (火)