令和3年 長月 わかばコラム 

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医療コラム

令和3年 長月 わかばコラム

元事務長 伊東康男様 ご逝去に寄せて

 

【元事務長 伊東康男様 ご逝去に寄せて】

  
伊東康男さん❤
北斗わかば病院をいっぱい愛してくれて本当にありがとうございました。 そしてお疲れ様でした。

このコラムで職員のことをお話するのは初めてで、大変恐縮ではありますが、あまりにも突然お亡くなりになり、病院のここかしこに確かに気配が残っているのに姿は消えてしまい、残された私の心にぽかっと穴があいてしまいました。

伊東さんは事務長時代から病棟が忙しくなると、『患者様に迷惑をかけてはいけない。』と言って自ら病棟に足を運び、配膳や下膳、食事介助迄進んでしてくれました。 『北斗わかば病院の職員は、どんな職種の職員であれ、患者様のお世話ができなくてはいけない。』というのが伊東さんの信念でした。

事務長を退任してからは、介護施設の農園作りから、駐車場周辺の草取りや花の手入れを熱心にしてくれました。 何よりも患者様とお話をするのが大好きで、院内デイに参加しては、多くの患者様とコミュニケーションをとりながら、真剣にまた大いに楽しみながら、レクリエーションにも参加していました。

享年75歳。亡くなる半月程前にも、ボランティアを組織し、認知症の患者様のカフェ等を開き、患者様が少しでも楽しめる場所を提供したいと夢を語っていました。 その志を大切にし、思いが途切れる事がないように、職員一同取り組んでいく所存でございます。

心から大切に思い、そして全てを優先して接してきた患者様やそのご家族の皆様にご挨拶をする時間もなく、この世から去らなければならなかったことを、伊東さんは今頃、きっと天国で失笑していることと思います。
今は亡き伊東さんに代わり、この紙面を借りて、患者様やそのご家族の皆様にお礼とお別れをお伝えしたいと思います。

北斗わかば病院に、そんな職員がいたことを忘れないで下さい。

副院長 市川 美江子



  • POSTED at 2021年09月08日 (水)